人生は心のおきどころ

健康や長生きという問題は、肉体に施す手段や方法、　運命や成功も、学問とか、経験とかを十分に豊富にしなければならない。必要なことですが、第二義的なもので、第一に必要なものは精神の態度です。心が、積極的か消極的かで決まります。病の時に心が病に負ければ、治る病気も治りません。心が病に打ち勝っているような、積極的精神の状態であれば、病が治らなくても、医者がびっくりするほど長持ちする場合がしばしばあるものです。考えてみてください心の態度がそうした大きな結果を、良いほうにも悪いほうにも作ります。あの有名な、豊臣秀吉　ナポレオンの二人はともに、出世できない身分の低い人です。わずかな年月の間に、天下に君臨しています。いずれも心の態度が積極的でありました。人間には、天賦の積極的精神というものが生まれながらに与えられているのに、与えられているものを発言できないはずはないんです。どんな些細なことでも、今現在の自分の心は積極的か、消極的か、第三者の心で、検討を常にする必要があります。消極的な他人の言葉や行いに、注意しなければなりません。また取り越し苦労をすると自分の命を削ると知っておく必要があります。本心良心に伴った行動をすると、自分の仕事に対して情熱の炎が燃えるし、気持ちにもむらというものがないことになります。結局、人生は心ひとつのおきどころ。どんな些細なことでも、感謝を先にして、喜びでこれを迎えたらば、住む世界が喜びの花園となります。