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ありがたい 、人間の心にのみ自分の生命と宇宙霊とを結合することができるような働きを与えていただいている。そういったことを知らず、もったいなくも棚上げして、病は病、運命は運命と別々に考えるからとんでもない結果になる。この世の中は公平にできてると思う。だから、心を積極的にしさえすれば、健康も立ち直るし、運命も立ち直ることができる。だからもっと自分の心を磨くことが大事です。女の人は朝起きると、鏡の前で一生懸命化粧をして磨く。それと同じように心もすればいかがでしょうか、もちろん男も同じです。どんな場合でも、理屈をつけないで、病の時はよりいっそう、不運な時にはよりいっそう心を積極的にする。どんな場合でも。本当の自分の中には、宇宙のエネルギーの気が入っているんだを忘れてはいけないのです。

寝食忘れて打ち込む と言いますが、松下幸之助氏が自転車用のランプを作ったときが、そんな状態だったらしいです。つらいとか苦しいとか少しも思わず、それまでの自分の体験なり世の人々の姿から、このままでは不便だ、何とかより便利なものを作り出したいという強い願いをもち、同時にそのような仕事が好きであった。世のためにその必要性を強く感じて、そのために一生懸命に打ち込むことの大切さをしみじみ感じたといっております。また稲盛和夫しは第二電電を作るとき、他の誰もしない、どうしても安い電話料金のため必要性を感じ、私利私欲はないか、自分の名を売るためにしようとしていないか、時間をかけて自問自答して、世のためと本当に、純粋な気持ちでやっておられます。こういった二人の偉大な人に少しでも近かずく気持ちで、今の、スーツケースの仕事に携わっていきたく思っております。

指導者にとって、極めて望ましいことは、人を引き付ける魅力を持つということだと思います。この人のためには、と感じさせる魅力があれば、人が集まり、またその人の下で懸命に働くということにもなるでしょう。もっともそうはいっても、そうした魅力は先天的な面もあるでしょう。誰もが身に着けることはむつかしいかもしれません。しかし努力次第で人情があるとか、人を大事にするとか、で、一つの魅力ともなるでしょう。いずれにしても、指導者は引き付ける魅力の大切さを知り、そういうものを養い高めていくことが望ましいと思います。

大阪の地下街で、私がカレーの店で食券を買っている時、私より10歳ぐらい上のおじいさんが、後ろ向きに私の横で倒れました。あわてて近寄りました、普通に話せるようでした。そこに通りがかった若い看護婦の方がいて、脈をとり懸命にみていただきました。数人の人が寄ってきました。カレー店の店長も来ました、また駅の責任者も来、車いすも持ってきて、たいへんそれぞれが親切にされ、私なりに、協力もしました。でも、大丈夫なようで、改めて、人の親切を味わい嬉しい気持ちになりました。最後に私が起こしてあげて、おじいさんは御礼をしていました。

人間の生命の始まり 気という宇宙のエネルギーがあって 一番最初に母の子宮の中にできるものは、この気が肉体の中心となって存在する場所が一番先にこしれえるんです。これを生理科学では四畳体と言います。四畳体の下に間脳というものがある。この間脳というものが真の人間というものの正体です。これが一番最初にでき、その後に、神経系統ができ筋肉細胞や、内臓ができる。肉体や内臓は一番後にできるのです。見えない気が自分なんです。この気が、現象世界でその生命を表現する場合の必要な道具として与えられたのが肉体と心ですこの肉体を使うだけ使えば、この気はその肉体という道具をもう使っていかれないから、肉体から離れるのです。この気は永久になくならないのです。これを宗教では霊魂と言います。だから、今まで自分と思っていた肉体  心は自分でなく 気が生きるための道具なんです。今までとは全然違った気持ちで自分の肉体を考え、心を考えると、健康や運命もどれだけ違った方向に働きだすかわからない。自分を常にもう一人の自分で守らせていくような考えで生きていくということです。結局積極的に生きることが、宇宙のエネルギーにつながり、人生を全うできるように思います。

健康も長寿も運命も成功も、極論すると、人生のすべてがこの積極精神というものが決定します。何をおいても平素人生に生きる場合、心の態度を十分に積極的にすることです。たいていの人はこれに目覚めていませんから、健康や長生きを、肉体を施す手段や方法が、何より大事と思っています。また運命や成功も、まず学問とか、経験とかを十分に豊富にしなければならないと思い込んでいます。もちろんこれらは必要なことですが、それは第二義的なことで、第一に必要なものは、精神の態度が積極的であるかにかかってきます。たった一回の人生あれば今からできる限り完全な状態で生かさなければいけないと思うのです。完全なものにするには、まず第一に心を、精神態度をどんな場合にも積極的にする。今現在の自分の心は積極的か、常に検討することです。

人としてありがちなことですが、いかにも肝が小さいことと思うことがあります。例えば、同僚の職場で同期が昇進すると、それを嫉妬する。そしてひがむということが少なくありません。これは子供のころからそういった人はいました、また商売で独立してからでもあります。、同じ仕事の人の成功を嫉妬する。ひがむ さらに悪いのは、失敗した人があると、陰で喜ぶといった貧困な人 おそらくそういう人は、それこそ昇進させるに不足の人間です。人間出来ていないことを公表しているようなものです。人の昇進 成功を素直に喜ぶ 拍手する気持ちを持ち、毎日の仕事に打ち込む人に 適当な処遇をしない職場は、まずないと思います。

人は学ばなかったら何一つ考えられないと思う。幼児の時には親 祖父母から、学校では先生から、就職すれば先輩から、というように教わり、学んで初めて自分の考えが出ると思う。学ぶという心さえあれば、宇宙の万物みな先生です。物言わぬ木石 夜空の星などの自然現象。先輩の厳しい叱責、後輩の純粋なアドバイス、どんなことからでも謙虚に素直に学びたいものです。その学ぶ心があれば、新しい考えが生まれます。私のとっては心の原点は淡路島のふるさとの家、その家族です。おばあちゃん おじいちゃんがいて、母 父 妹 大きな家で、蔵があり裏座敷があり、納屋があり たくさんの部屋がありました、昔の呉服屋です。ちょうど船場の商人の家と同じつくりでした、そこで、笑いが絶えない環境が最高の私という人間を育てる場でした。少しむつかしいが、昔の大学を出た明治の紳士のおじいさん、たいへん明るい賢いおばあさん よく働き周りから綺麗と言われた賢く明るい母  とにかく面白くて少し怖い雰囲気の父 兄想いの優しい妹 今は母一人が暮らしています。今90歳です。昔のように明るく元気です。週末私も淡路島に帰り、母と過ごす。これは、親孝行とはとても言えませんが、妻がなくなった独り身の私にとって、原点を思い出させる、心の最高の安らぎの場になっています。これがあるから仕事に充実を感ずる面も大いにあると思います。出稼ぎに行った人 単身赴任の人 少し違いますが少しその心境も分かるような気がします。故郷の淡路島の家族より、一番学んだだ気がする今の私です。

お互い人間というものは、常に新しいものを考え、なすべきことをしていく態度を忘れてはいけないと思います。お互い、毎日の生活 仕事の上において、そういう心構えを持ち続けている限り、1年前と今日の姿におのずと変化が生まれてくるでしょう。一年先、五年先には新たな生活の姿、仕事の進め方が生まれ、個人にしろ、仕事にしろ、大きな進歩がみられるでしょう。大切なことは、そういうことを強く感じて、熱意をl持って事に当たるという姿勢だと思います。

昨日は 私のふるさと淡路島の祭りでした。 朝方だんじりが家の前を通り、見ていると同級生がちらほらいて、だんじり引っ張ろうと声かけられました。それが何となくうれしく、幼馴染は相変わらずすぐに昔に戻り、いいもんだとしみじみ感じました。それぞれ、白髪頭また頭が薄くなっているが、言葉には、幼い時の自分に心が戻っているこれは何とも言えないほど暖かく、人生と良さを感じたひと時でした。

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